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2006/01/02

12月に読んだ本・観た映画

☆が書籍(和書)で、◆が映画(DVD)。メモに残っているぶんだけ。他にもたぶん読了本はたくさん。例年だとここで「私的な今年のベスト10冊」とかやるんだけど、今回は一貫した記録を残していなくて、そうすると「ベスト選び」も面倒くさいからやらない。映画だったら『ブルーレクイエム』と『真夜中の弥次さん喜多さん』が、いまとっさに思いついた「特に印象に残っている映画」。

そうそう、「ハウルの動く城」をDVDで再見して、宮崎駿のシナリオ(せりふづくり)の進化にびっくりしたことも特筆しておこう。宮崎映画で「声優を使わない」という選択が、これ以上ないほど明確な意味をもって伝わってきたのは、わたしにとって、主人公二人に役者をつかったことが特に賛否両論だったハウルが初めて。そのぶん「千と千尋の神隠し」が、日本語で見てもフランス語吹き替えで見ても、まったく印象がかわらないというのが、どういうことなのか……それを考えるのは今後の個人的な課題。

うーん、年が改まったのを機会に、少しメモの方式を変えてみようかな。原書(仏語)とかマンガとか、ドラマのDVDの記録はいままでここにはいっさい記載してないけど、自分のための備忘録という意味ではやってみてもいいかも。以下、リスト。

☆04/12 『北の豹、南の鷹・グインサーガ101』栗本薫(ハヤカワ文庫)
◆04/12 『アイランド』レンタルDVD
◆05/12 『インファナル・アフェアⅢ 終極無間』レンタルDVD
☆05/12 『風が見ていた(上下)』岸惠子(新潮社)
☆06/12 『クラシック音楽の政治学』渡辺裕/増田聡ほか(青弓社)
☆07/12 『火の山・グインサーガ102』栗本薫(ハヤカワ文庫)
☆07/12 『ヤーンの朝・グインサーガ103』栗本薫(ハヤカワ文庫)
☆08/12 『マレー蘭印紀行』金子光晴(中公文庫)
☆09/12 『本という不思議』長田弘(みすず書房)
☆10/12 『天皇家の仕事』高橋紘(共同通信社)
☆11/12 『運命を感じる瞬間』長野智子(扶桑社)
☆12/12 『DIVE!(全四冊)』森絵都(講談社)
☆16/12 『刺繍』川本晶子(筑摩書房)
◇19/12 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』吉祥寺の映画館で
☆23/12 『ぶってよ、マゼット 47歳の音大生日記』池田理代子(中央公論新社)
☆24/12 『20世紀をつくった日用品』柏木博(晶文社)
☆25/12 『お金の思い出』石坂啓(新潮社)
☆28/12 『魔女の血をひく娘』セリア・リーズ/亀井よし子訳(理論社)
☆29/12 『楠のある家』池坊保子(中経出版)
☆29/12 『菊池秀行の吸血鬼ドラキュラ』B・ストーカー原作(講談社)
☆30/12 『魔女の血をひく娘』セリア・リーズ/亀井よし子訳(理論社)
☆31/12 『ワイルド・ソウル』垣根涼介(幻冬舎)
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▲インファナル・アフェアの三部作は、DVDで欲しいような。でも買ったらきっと「買った!」という事実に満足して、結局もう見ないような気も。むー。「アイランド」と「マイノリティリポート」と「ガタカ」は、たぶんもうどれがどれだかよくわかんないくらい、頭のなかでミックスされちゃっている。そのうち、アイランドの主人公がジュード・ロウだったような気がしてきそう(違うって)……。

▲森絵都の「ダイブ!」をいまごろ読むわたし。もちろんおもしろくて四冊を一気読みだったけど、気持ちよさそうに書いてるなあ……と、小説書きでもないくせに、心底うらやましくなった。一巻だか二巻だかのなかほどで、女コーチの手紙というのが出てくるんだけど、もう作家が「なりきって」書いている勢いが生々しく読み手に伝わってくる。そこからさきはもう、書いている本人は(少なくともそういう部分では)ものすごいエクスタシーというか、快感を味わっていたと思う。読んでる方も、気持ちいい。

▲「魔女の血をひく娘」二冊セットで読まなくちゃいけないよね。おもしろ。ただ、年間のベスト本にいれて、自分の書棚の常備本にしておきたいたぐいの「圧倒的なおもしろさ」ともちょっと違う。主人公がイギリス→新天地→ネイティブアメリカンの女となり→モントリオールのほうへと物語が移っていく、という流れをしみじみと楽しめる読者のための本。魔女狩りという題材を丁寧に描いている点での底力もある。

▲「楠のある家」「ぶってよ、マゼット」「お金の思い出」いずれも、ある程度の年齢の女性によるエッセイ。自分のほうに引き寄せて読むというよりも、「世間の荒波にもまれる一女性」のサンプリング……みたいに読んでいる。こういうふうに自分語りのエッセイを出す人というのは、ともかくアクが……おっと失礼、強い自己を持っている。身近にいて楽しいかどうかは、ともかく相性次第という気が。

▲ショートストーリーを書かせたら、文章の冴えは現役作家では絶対にピカイチ。菊池秀行のドラキュラ。話自体はやっぱり古いと思う。後半は一気に読んだけどね。名作でも「キングコング」とか「ドラキュラ映画」は、いくら名作とはいえいまのわたしとは感覚が絶対にあわない……というのと同じレベルで、B・ストーカーの原作はたぶんもう読めない。と思いつつ、これを読んだ直後からTVドラマ「聖少女バフィー」とか見ちゃってるから、バンパイアの予備知識として読むのにはぴったりだったかも。

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