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2007/06/11

微妙に不調

▼体調がいまひとつだと、ともかく何もせずに一日が過ぎていき、手つかずのままの仕事を横目にため息ばかりついている。もう少し生産的な暮らしにしたい。しかし、だるいのはともかく、目の調子がどうもねえ。まあ、強度の近視に年齢からくる乱視や視力の衰えがくわわって、さらに網膜が伸び切って飛蚊症どころか、白い壁を見るだけで視界が派手にちらついて「!」という状態がデフォルト。そのうえすぐに乾燥やら花粉症とかで目がモーレツに痒くなってうっかりすると出血寸前まで掻きむしってしまうという悪条件。せめて目にいいサプリメントでも買ってくるか。

▼このところ東京では激しい雷雨が連日。とくに昨日の雷はすごかった。午前中から、すさまじい雷の音があたりに響きわたり、ワンコは無言のまま(笑)一目散にソファの下へと避難。餌の時間になっても餌どころの気分ではなかったらしく、朝餌を食べたのは昼をまわってしばらくしてから。それでも、昼前にわたしが朝風呂に入っていると、バスルームの扉をばりばりと引っかいて「おねがい、独りにしないで~」と意志表明。風呂場に入れてやってもよかったんだけど、へっぴり腰で石鹸をクンクンしたりタイルの水を舐めたりするので、やはりバスルームから追い出した。わたしがお風呂から出るのを扉のまえでずっと待っていたらしく、ぼたんめ、ドアにふっ飛ばされて哀れっぽい顔をしていた。そのあとも、雷が鳴っているあいだはずっとハアハアと隅っこで震えていたから、下痢とか変な発作でもおこさないかと心配したけど、静かになったらケロッとして餌を要求してきたから、たぶん大丈夫よね。

▼昨夜のN響アワーにルノー・カプソンが登場。曲はメンコン三楽章。終わったとたんに「あとはもうイイや」とさっさとテレビを消してしまったわたしとしては、どうせなら全楽章を放映してほしかった。カプソンのヴァイオリンはいまだに生を聴いたことがなく、でも、実物にインタビューしたときの印象から、さぞやオトコマエの演奏をするのだろうという確信があって、タイプとしては若かった頃のカントロフっぽい感じかとアタリをつけていた。その予想は半分あたった、ってくらいかな。ピュアで輝かしい音質で、パワフルだけど天真爛漫。こりゃあもう、ぴっかぴかの王子様(笑)だわ。振りかえってみると、わたしがパリにいた頃、言い方が悪いけどヴァイオリンはレベル的にちょうどすきまっぽい時期だったのかなあ、とふと思う。派手なソリスト=コンサーティスト候補という意味でね。わたしが知らないだけかもしれないが、当時フランス人の現役学生で上手いと言われていたのはギョーム・シュートルくらいしかいなくて、だから室内楽をやるんなら弦はパスして管楽器のクラスがいいなあとこっそり思ったほど。たしかあの頃、コルシアはもう学生じゃなかったし、カプソンが入学したのはおそらくわたしが日本に帰国する前くらいの年。比べて考えると、管楽器のレベルは笑っちゃうほどすごかったけどね。

▼ま、それはともかく、こういうイマドキの若手実力派がぽこぽこと出てきてアブラがのってくるのを目のあたりしたら、ひと世代うえのソリストたちが「指揮に専念したい」とか「ツアーは引退して家庭や子育てに専念したい」と言いだすのも、なんだかわかるなあ……。ピアノじゃそうはいかない。つか、やはり若手のヒヨコの演奏なんて聞くに耐えないことも多いし、チッコリーニ世代の演奏の迫力に太刀打ちできる才能なんて数えるほどしか出てきやしないし。

▼ちなみに、春になった歓びを朗々と歌いあげる元気いっぱいのヒバリちゃんみたいに素敵な演奏だったメンデルスゾーン、三楽章だけではあまりに口惜しいので、メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲集のCDをポチッと、しようかなあ……どうしようかなあ……と逡巡中なり。

▼話は変わって、土曜日、抜糸のために歯科クリニックへ。これは本来の虫歯治療とは別口で、前回いきなり「歯ぐきの状態が気になる」とチェックが入り、その場で切られて縫われた傷口の後処理。で、半ば予想はしていたものの、いきなり先生が気合いを入れて虫歯チェック&今後の治療計画をたてはじめ、費用のかさむセラミックの被せとか差し歯とかインプラントとかについての話題は用心深く避けつつ(現時点で百万とか二百万とかの金額を言われたら、まちがいなくわたしは敵前逃亡する)も、かぶせるのではなく流しこむタイプのセラミック?だから費用が一本につき半額の六万円程度でおさまる、という治療の説明をされたうえで、むかし治したものの状態が悪くなって再工事が必要な歯を次から次へと指摘される。ひぇー。この際、保険の範囲内の金属製の詰め物でもかまわないっちゃーかまわないんだけど、アレルギー体質でこのところ少し疲れるとすぐにリンパが痛がゆく腫れあがるわたしとしては、金属アレルギーが怖い。どうやらあと数年は「ただでさえ少ない収入をそのまま右から左へと歯医者さんに貢ぐ人生」が続きそう(涙)。

▼どっちつかずの季節を言い訳になかなか進まない衣更えの作業。今日になってようやく、Kラガーフェルドのもこもこウールのオーバーとエスカーダのセーター二枚をクリーニングに出してきた。あとの冬物の残りはウチで洗濯して、夏物を取りだして取捨選択して不要品を処分しつつ冬物は袋につめて整理して収納……とかするともう秋の風を聞く季節になっていたりするのよねえ。さっさと作業を完了せねば。

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コメント

ボタンちゃん・・・なんとも愛らしいヘタレっぷりです(ラブリーすぎます)。

そして春のヒバリ、ピカピカ王子!(^^)
放映は三楽章だけだったのですね。ああ、うちのネコの首にくくりつけてお届けしたいくらいです〜。といっても無精を極めるうちのネコのことですので、テコでも動いてくれそうにありませんけど(汗)
どうもあの王子様は録音だと綺麗にまとめるクセがあるようなのですけれど(それでも美しいですけど)、生の響きが本当に本当に素晴らしいです。音を聴くではなく、体感すると言ってよいくらいで、豊かなんですが、まっすぐに届いてきて、もうホントに心臓が痛いくらいに・・・て、私は人様のところで何を言っているのやら(大汗)。すみません。
2008年の冬はどうやら長逗留するらしいですので、ぜひぜひに!

投稿: okamo-ko | 2007/06/12 01:02

無精なネコさんのお使い……うわ、それこそ考えるだけでも超ラブリーです☆
うーむ、わたしも「生を聴いたことがない」などとトロくさいことを言ってる場合じゃないと、思うんです。okamo-koさんの情熱にも引っ張られて、ようやくライブ録画で王子様の演奏の一端に触れさせてもらったけれど、ナマと記録のちがいを想像すると空恐ろしいものさえ感じます。次の来日と、2008年の長逗留をドキドキしながら待つことにしよう。

投稿: ふじもと | 2007/06/12 09:23

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