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2009/07/03

移行期

エスクァイア日本版に続き、マリクレールジャポンが休刊。
と思ったらスタジオボイス(STUDIO VOICE)も8月売りの号で休刊とのこと。
まあ、スタジオボイスに関しては自分で買って読むことは数えるほどしかなかったが。

好きなタイプのライターさんたちが記事を書いている場所、という認識の雑誌がつぎつぎと姿を消していく。女性誌も男性誌も、残ったところのひとり勝ちかというと、そういうことでもないだろうという予感もする。アンテナ鋭く、いつかは至芸ともいえるような評論をしてくれそうな輝きを持っていらっしゃる書き手さんたちにとって、書きたいことを書ける誌面がどんどんと減っている。音楽雑誌だって、文芸雑誌だって、あちこちの会社本体だって、おそらくはここ1、2年で業界そろって「ぐちゃぐちゃ(という表現は、今年の春に勤務先が倒産したアーティストマネージャーさんがつぶやいていた言葉ママ)」になるはずだ。

あと、これはまえからわかっていたことではあるけれど、首都圏では東京の夏(音楽祭)などが、そして地方でやってきている音楽祭やイベントも、今年が最後、もしくは来年はお休みしてそのさきの展開は未定、という方針を打ち出しているところも多い。ここ数年で、スポンサーはいるのにプロデューサーのなり手がいない、というケースで「打診のための通訳」を何度かやったことがあるから、いちがいにすべてが「不景気のせい」だとは思わない。それぞれに、それぞれの事情がある。

いずれにせよ、いまがさまざまなことの過渡期であることはまちがいない。
自分の足もとをはっきりと見すえ、自分なりに、今後の舵取りをあやまらないようにしたい。

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コメント

一読、なんだか、キッと毛穴が引き締まりました。
ううむ。過渡期かあ。なるほど。
渡った先になにがあるのかわかりませぬが、風景がますます荒涼としてくるような不安感が。。。。

ともかく、才能のある若い人たちの活躍の場が狭まるのは、あまりに悲しくて、寂しくて、切なくて、やるせないです。

投稿: 上野空 | 2009/07/03 14:24

 マリ・、クレールとスタジオヴォイスにはエラい驚きましたが、音楽雑誌は軒並みつぶれ、レーベルや代理店、マネージャーの思惑以外の場所で動くのも一つの形かも。のわりに、音楽雑誌って潰れにくいんですよね。ターゲット絞っているため、とも思えませんが。。。

 しかし火の鳥は我が身を火壺に投じて再生するわけで、そんくらい生命力あれば、一度垢を落とすために滅びるべきかも、と思ったり。

投稿: 有塔・あるとう | 2009/07/04 00:18

上野空さま
そうなんです、いまの時勢を見ますと
まさに毛穴が引き締まる思いがします。個人的には
そういうふうに「いろんなことのハードルが高くなる」のは
かえってアドレナリンが出てきて、わくわくする面も。
バブル後、いろんな情報や媒体が多くなりすぎたという
印象もありましたから、少しものごとがスリムアップすると
思えば、それはそれで悪くないのかもしれません……。
本気で発信しているものが、いいかたちで生き残る時代に
していかなくては、と思います。

投稿: ふじもと | 2009/07/04 08:10

有塔さま
わーはは。
わたしは自分の母校の危機のとき、まさに
「あんなもん、つぶれちまえ~」と言ってたヤツです。
ただ、母校からさらに放逐された人材が主体となり
(自分の恩師もまさにそのクチ。高校受験のとき
あやうくわたしもそっちに行かされそうになった記憶も)
20年ほどまえに原型を構成された某校の内情が
もっとドロドロと凄いことになっているのを見て
下には下があるものだ……と実感したばかりなので
つぶれて膿を出したところで問題解決にははらないなと。


媒体のありように関しては、不景気のときほど
貧しい最下層の書き手(あからさまな表現ですまぬ)が
覚悟を決め、死んだ気になって原稿を書いてくれれば、
どうにかなるんじゃなかろうか~と。←頑張ってね♪
わたしゃとりあえず、まちがった仏文学のイメージを
少しでも払拭できるような仕事をさせてもらえるなら
一生ビンボーでもしゃーないな、と思っております。
そりゃ、できればどこかで一発あてたいけど(笑)。

投稿: ふじもと | 2009/07/04 08:30

 あたしゃ仏文学にゃ、そもそも詩以外興味があまりなくて、小説だとプルースト以降はクロソウスキーにブランショくらいかなあ、というのは今も変わらないんですが、ぼたんさんの仮想敵(?)は、サガンが仏文学だ〜、オシャレ〜、みたいな?

 ま、音楽ライターは基本最下層だと思っているので何も変わりないわけですが、とりあえず現状打破はせねばなりませんなあ、おいらも。とりあえず、Webで検索しても翻訳者として一切出てこない現状をなんとかせねば。、、、その前にフランス語復習しとくか(苦笑)。

 そういや中学も中退した高校も、卒業して数年で大凋落した自分は、負のマイナスオーラがあるのか、そこに引き寄せられるのか(爆)。大学も、金満大学のイメージ一変、巨大な負債抱えてますし(笑)。

投稿: 有塔・あるとう | 2009/07/06 00:20

有塔さま♪

おっと……仏文出身のかたに向かって
仏文学と乱暴にまとめてしまうのは、
もしかすると失言だったかも。失礼しました。
とはいえ、サガンはともかく、デュラスあたりは
わたしが最初に訳した小説の作家さんは
あきらかに「仮想敵」あつかいするコメントが
作品内に多発、でしたよ(笑)。まああれは
売れない新人作家が、大御所のベストセラー作家の
書店での仰々しいあつかいをぼやく、という
どこの国でも「よくある図」でしたが。

学校はねえ。私立の場合はどこもいまは
経営が苦しいから……というのを口実に
いわゆる「強引なやり手」が幅をきかせ
さらに現場が荒廃する、という構図が
これからどんどんと目立ってくるんでしょうねえ。

投稿: ふじもと | 2009/07/06 08:29

 デュラスは「ラ・マン」とか「ヒロシマ・モナムール」は原作も映画も、オイオイオイオイ、でしたしねえ。後者はレネらしさが出ているの「だけ」が救い。映像はともかく、内容には原作読んだ時点から呆れてましたわ。知り合いのデュラス研究者(女性)も、しかし同意見だったりするんすよねー。なんだかなあ。

 ま、「太平洋の防波堤」(だっけかな、邦題)なんぞは好きですが。

 エグいやりかたは、独立行政法人になったので国立もあんま変わりませんぜ。旧帝も私立も芸術系も人気取りに走ってます。

 、、、東や橋下にすがる自民党のように(爆)。民主なんてのも同じ穴の狢なんで、信用してませんけどね。困ったもんだ。

投稿: 有塔・あるとう | 2009/07/09 20:57

ほほ、怒濤のコメントをありがとう~(笑)。うれし。
今回の選挙、我が家はすでに不在者投票(って、名称はかわったんでしたっけ)してきちゃったんで、うるさい選挙運動カーが通っていっても「あたしはもう関係ないもん」と、ほざいておりますよ。

教育系のあれこれについては、アタシは就職のクチがかかっていたときでさえ、後進の指導よりかは、このまだまだ未熟な自分をどうにか……いや、就職したところで、エネルギーの大半は滅私奉公というわけのわからないものに吸い取られるシステムにうんざりしていたのもあるけど、それだけじゃなくて(苦笑)、何をやっても手応えがないこの国で、どうしても自分の居場所を見つけられなかったわけですから。初婚時の偉大な?日本人妻に圧されていたときのシニカルさが大好きだった某氏に「それでも、きみたちの世代が、できることを少しずつでもやっていけば、この国だってきっと変わっていくよ」と言われて、何をこいつは脳天気なことを言っておるのだ……と思った時点で、もうダメでしょう。はあ。

投稿: ふじもと | 2009/07/10 08:02

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