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2018/11/12

驚きすぎて

日本の音大で学んで、演奏ではなく学究のほうを専門にえらぶ。そのうえで、執筆を仕事にしようとする。そういうひとが、東大美学(仏文科も)の出身による評論家たちの「出自と芸風」について、知らないとSNSでポロリする。

そういうひとに仕事を発注する出版社。それも老舗だ。
私のかつての担当編集某氏は、その出版社のことを「大学がらみの助成金やテキスト使用と称しての販売をあてこんで翻訳書や研究書をだす連中」と断罪しておりましたがな。

いやいやいや、かつて私は、若くてやる気と実力と馬力にめぐまれた書き手を踏みつけにして、有名作家やいかにも「売れそうで簡単に訳せそう(あくまでそう見えるだけだけど)」なヒット作のしごとをかっさらっていく老害の先生方を「死ねばいい」ってひそかに心のなかで呟いたことがありますがね。それでさえ、毒をためこむよりは、コツコツ自分の仕事をしていれば、いつか公害たれながしの先生がたは消えていくだろうって気がついて、それもまた事実となったわけだけれど。

にしても、仮にも藝大出身の自称プロが。
しかも執筆だけではなく翻訳がクソ下手なことはすでに露呈していて。
なのに……ああ具体名をあげたい。けど、やめよう。
バカにつける薬はない。放っておけば消える。
もしくは、身に染みて何かを学んで、バカから本物のバカに進化する。

私がいまもうひとつ驚いているのは、自分のこのムカツキ。
アホがアホなのはあたりまえのこと。
怒ったってしょうがない。無駄。それどころか、こういうどす黒い怒りはオノレの精神への虐待でしかない。

なのに、いまさら。
こんなふうにカッとどす黒い怒りに染まる。
まだそんな、煩悩があったんだ。
このわたしに。

おかしいなあ。
書店にああいうアホが垂れ流す公害みたいな本が並ぶ。そう思うだけで、胸がどろどろと焼かれる気がする。そうか、本屋さんへの愛か。ま、どうでもええがな。

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