で、買い食いのメモ(笑)。
歌舞伎は父と行ってきました。いっしょに出かけることなんて滅多にないし、三十年間やってきたアパレルの小さな会社を去年ようやく閉じることができた父は隠居暮らしがまだピンとこないようですが、そのぶん自分の趣味を楽しみながら平穏な暮らしができるようにしたいと、目下のところは生活設計に燃える日々を送っているようです。で、久々に娘(ワタシ)と出かけるイベントというので、歌舞伎座では吉兆のお弁当を食べるのだーとひとりで盛りあがっていましたが、あいにくそこそこ早めの時間に行ったにもかかわらず、当日の吉兆はすでに満席。むーん、そんなことなら予約の電話を一本いれておけばよかったね、ゴメン。
しかたなく、蓬莱(でしたっけ。名前が曖昧。でも調べない)の寿膳を予約。ま、味はふつう。値段と場所相応。悪くはなかったけど、ここだけの話、あれなら三越地下の高級弁当を持ちこんで食べるほうが安くて美味しく食べられたかな。でも、どうやら父は食事そのものよりも冷酒をちびちびやるほうが目当てだったらしく(笑)、わたしに半分ほども飲まれてしまって物足りなかったぶんを、午後の部に座席に持ちこんだ缶ビールで穴埋めしていた模様。外で飲めば悪酔いしないみたいだから、とりあえずわたしは苦笑い。
帰途は吉祥寺で母へのおみやげに洋菓子を少々。アンリ・シャルパンティエで。
ばら売りのフィナンシェをいくつかと、季節物ということで並んでいた和栗のタルトレット。それに定番のマカロンを。そういう買い物のときに、どれにしようかと迷っていると「全部買え!」と大きな箱でまとめてどんどん購入決定してしまうのが父の役割。ためしに食べてみたいから、と単品で少しずつ買いたがるわたしと父の言葉を交互に聞いていた店員さん、目を白黒させて計算を三回もまちがえちゃってた。
マカロン、やっぱり昔食べた素朴な味わいの菓子とはだいぶ隔たりのあるものでした。わたしがフランス南西部の町のお菓子屋さんでいつも買ってきてもらっていたマカロンは、お菓子というよりは焼き菓子とクッキーのあいの子というイメージで、ある意味ではとっても田舎(プロバンス)っぽい楽しい味わいで、高級菓子というイメージとは縁遠いものでした。ま、実はあの「バイヨンヌ本家」と銘打っていたマカロンのほうが「大衆化」してしまったお菓子だったのかもしれませんが。
シャルパンティエのグラッセというか、表面に砂糖を焼きつけてカリッと一口大に仕上げてあるマカロンは、立てつづけにパクつきたい駄菓子というよりは、コーヒーのおともに一つだけ、という洗練されたお菓子に進化してますね。これはこれで美味しいから、たぶんまた近いうちに食べたくなりそう。
和栗のタルトレットは甘さ控えめで、あっさりとした半生タイプの一口タルトでした。熱狂的な栗好き(それもスーパーで売ってるようなマロンクリームにフロマージュブランをあわせてみたり、アンジェリーナのモンブランに代表されるようなしっとりこってり甘ーい栗が好き)であるわたしにはちょっと物足りない味わいだったけれど、軽くサクッとした食感に栗のほんのりとした風味という組みあわせは、いかにも洋菓子という感覚で楽しめます。
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