メランコリー
先日、母校でのレッスン通訳に行ってから、ふとしたはずみで頭のなかに流れる音楽は、ベートーヴェンのc-mollのヴァイオリンソナタであったり、ブラームスのa-mollだったりすることが多いのだけれど。どちらも、いっしょにバルビゼの声が聞こえてくるような気がして、とくに今朝みたいに雨が降りしきる日は、切なさが増す。
なんだろう。さみしいからといって、この自分の気持ちを手に取ってよーく眺めてみると、飲み友達とか毒を吐き合う相手がほしいといういうよりは……うーん。いろんな意味で、自分と併走している人の「気配」に飢えているということなのか。や、それだけでもないような。
まあいいや。しょせん人間は孤独なのである。とはいえ、こんなにさみしがりのくせに、人が群れているところに近づくのも苦手だし、そうかといって、自分のあずかり知らぬ人間関係に巻きこまれたり翻弄されるのもイヤ(ワガママ)だなんて、まったく困ったものです。
土曜日の朝。この週末は冬に向けての心構えや仕度をはじめて、少しのんびりしようかな、と。テレビをつけたら「王様のブランチ」のブックレビューのコーナーでは、ライターのタキイさんが登場。かつてH書房の編集者でいらした彼女は、仕事相手(編集者)とは同志となることはできても馴れあいのような飲み友達とか友人にはなかなかなれないだろうと、ピアニスト時代の「マネージャーとの関係」の感覚をまだ引きずっていたわたしが例外的に、もしかすると……と思ったのに、そういう相手に限って諸事情からあっというまに退職してお会いする機会もなくなってしまったというお人だ。しばらくしてから、あちこちで彼女が書くブックレビューなどを目にするようになり、そのうちまた、どこかでばったりとお会いする機会があるかもしれない、と思ったり。まあ、わたしはさみしがり屋で、しかも世間は狭いものですからね。←意味不明。
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