2015/06/12

通訳おしごと

6月14日のマスタークラス

自分用の記録をかねて、お知らせまで。

以下、思いつくまま。
前回にルヴィエと会ったとき、いままで某財団や某……ま、このへんは差し障りありすぎるのでボカしますが、どこも最初のツテをつけるべく、最初にルヴィエの招聘を「本気で継続的に手がけてくれようとした某社つながり」に頼ってきて、問い合わせを受けたほうは気さくに「将来のさまざまな可能性につながるのだから」と情報を惜しみなく共有し、ルヴィエの来日時期の調整にも応じてくれた。なのに、いったん招聘企画がかたまると、「よろしく」と最初は下手に出てアプローチしてきた方は、今度は自分たちが主体となって呼ぶのだからと、わけのわからない既得権を盾にして、情報を外に出すことをイヤがり、ルヴィエにかぎらず、招聘教授がよそで仕事をすることも許さないという姑息な態度に出ることが続いたそうです。「ここだけだったよ、すべてに対してウェルカムと、かかわった人たちが自由に動けるようにアレンジしようという理念を感じさせてくれたのは」と、ルヴィエの言葉。

私もね。フリーランスの立場であちこちに出入りして、どこでも基本的には楽しく仕事をさせていただいたけれど、ビジネス(大学でさえも!)の看板を掲げているところは、いざというときに「手柄はすべて社内で」「収益や広報にかかわるかどうか以前に、情報は外に出さない」「三方よし? ありえない」というところがほとんど。呼ばれる側は、契約・雇用の条件が悪いときほど「今回はこれで我慢するが、これはあくまで次につなげるための営業活動である」という意識があるのだけれど、そこのところは見て見ぬふり。演奏家ならともかく、レッスンやマスタークラスのアレンジでそれってどうよ。そんなんだから日本の音楽業界は閉塞感ばかりが募っていく。

そういうことを大っぴらに言わないまでも、顔色にはにじんでしまう未熟者でした。あたくし。で、そこのところを「暗黙の了解」とか「通訳の守秘義務」ってことで、ロボットみたいにひたすら言われたことだけやれ!でないと……というハラスメントも横行していてね。20年やって、ほとほとイヤケがさしました。

ま、いいけどね。

追記・昨夜、久しぶりにドラマの「ライ・トゥー・ミー」の第1シーズンのあたまのほうのエピソードを幾つか観ていて、戦地に派兵された小団でのレイプを扱った話があった。上官にレイプされつづけて、レイプしたほうは「継続的な関係だった」「一緒に撮った恋人同士ならではの写真もある」と主張。ところが、被害者のほうは「言いなりにならなければ危険な当番制の任務にまわされる」という恐怖から応じていて、拒否することもできずにいて、しまいにはミッションから離脱。最後の最後で「恋人関係だったからこそ、危険な任務はやらせなかった」という言質を加害者からとったところで、それはやはり軍隊特有のハラスメント、つまりレイプであったという結末。そこまではいかずとも、似たような「言うことを聞かないと次に仕事をまわさない」という程度のハラスメントは、フリーランスであれば身に染みて経験しまっせ。ハラスメントなのか、そうでないのかの線引きがむずかしいけどね。ここでも思うのが、日本ではやっぱり「能力以上に、コミュニケーション能力が重視される」ということ。このコミュニケーションというのがクセモノ。そのへん、考えすぎるとウツになって仕事やめたくなるだけならともかく、マジで死にたくなるから、あんまり考えないほうがいい、と思います、最近。

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2015/05/25

音プレ第1回

音楽を愛する人のためのプレゼンテーション会

昨日、私がスピーカーとして参加してきたのはこのイベントです。飯田有紗さんもMCで仰っていたように、今年のお正月に飯田さんが「今年は音楽TED(のようなこと)の企画を立ちあげてみたい」とFBに抱負としてあげて、私は確かあのとき、どちらかというと「どなたかがホストとなって、聴衆のまえでスピーカーからお話をうかがう」というような、トークショーとかインタビュー、あるいは「徹子の部屋」形式のものをイメージして、はいはいはーい!と「飯田さんの話を私がうかがいたいです」という勢いで手を挙げたのでした。そもそも英語文化に対して、まずは身がまえてから「へえ~、ふーん」と向きあう姿勢がデフォルトとなっているので、TEDというシステムについても「アングロサクソン臭が強いよなあ」と、面白いと思うと同時に、ウサンクササも感じておりましたもので、はい(汗)。

が、今回はまず、なんでも気になったら自分で体験してみるのがベストだなあ、と。第1回を終えてみて、しみじみ実感しております。いままで「呼ばれて行って、セミナーや講演会のかたちでお話しする」というお仕事については、アウトプットばかりだとインプットがいびつになりやしないかと、そんなふうに斜めに見たくなることもありました。が、この音プレだと「聴衆もスピーカーも、一律に二千円の参加費」という仕組みで、つまり、音楽業界(ほかの業界でもケースバイケース)でありがちな「スポンサーが口を挟む」という、ありがちの横槍が最初から除外されている。だからこそ、二千円とはいえ、払ったぶんだけ「全員が同じ立ち位置」で、自分のやりたいことをやりたいスタイルですることができる。

それと、企画を呼びかけた飯田さんと、集まってきた7人のスピーカー。初回がこのメンバーで、あのお話を(と、それぞれ)あの場所で聞けたということ。たまたまくじ引きで「7人中の6番目」という順番を自分が引き当てて、5人のお話をそれぞれに聞かせていただくたび、そのお話の内容に反応してしまいたくなったり、自分のなかで次々に浮かんでくる「この話もしたかったな」という声を聞いたり、本当に楽しい経験をさせてもらった。

自分でも「その気になれば引きだしはたくさんあるほう」と思いつつ、どういうふうに話を聞いてもらうのがよいのか、あまり意識する時間もないまま、いままでなんとなく「目の前のことに邁進」できました。こんなふうに、言葉にして話す機会は貴重でした。

刺激をたくさんいただきました。これが自分のなかでどんな波紋となっていくのか、ひきつづき、この「体感」を丁寧に観察していこうと思います。

あらためて、ありがとうございました。

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2015/05/19

テアトル・エコー公演

けっこうな結婚

このサイトでのアナウンスで、スタッフのリストのところに名前が出ているかどうかは見ていないけれど、桐朋での高校同級生の後藤浩明くんが協力(本人のコメントでは「お手伝い」と)しているらしい。音楽での協力となると、どういうかたちでの登場なのかはわからないけれど、おそらくはナマ音で楽器を弾いての舞台音楽を手がけているか、それとも……?

大学卒業してわりとすぐの頃から、同級生たちが「話題になってるミュージカルを観に行ったら、オケピットで後藤くんが八面六臂の大活躍でピアノを弾いていてビックリ」とか「演劇舞台に衣装を着て乗っかって楽器を弾いていた」とか、活躍ぶりを耳にするようになっていた。私自身は、何年かまえに仙川アンサンブルでピーターさんが演出を手がけた「ロミオとジュリエット」を、翻訳家のお友達のおおのさんがボランティアスタッフとしてかかわっていらした時にチケット手配していただき、観に行ってみたら後藤くんが出演していて、しかも「音楽家」という役どころは、控えめながらも舞台全体の色調をきっちりと決めるための大切なパーツの一つ。どの役者さんも素晴らしかったけれど、そこに後藤くんが自然体でくわわることで、舞台に不思議な説得力が付加されていたことです。公演後に「おひさしぶり」と会いに行って、いつかまたお仕事を拝見したい、と。その後、「ああ、観に行きたいなあ」という舞台情報をたくさん目にしたけど、なかなか再会できておりません。

今回はどうかなあ。チェックしておかなくちゃ始まらないしね。

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2015/04/11

ぶらあぼの記事

波多野睦美さんのバルバラ公演@王子ホール。
紹介記事をピックアップ。

波多野睦美、バルバラを歌う

ありがとうございます。

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2015/04/08

バルバラ

仕事の記録。
まだまだ現在進行形です。

ありがたいことに(というか恐ろしいことに)チケットはとっくに完売しております。なので、こうしてお知らせしたところで、ご存じなかったかたに聴きに来ていただくこともできず、申し訳ないなあと思いつつ。

波多野睦美、バルバラを歌う

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2013/06/15

メモ書き(演奏会)

http://yohirai.asablo.jp/blog/2013/06/15/6866077

コメントは抜きにしますが、ご縁があれば聴きに行きたいプログラムそしてオケと指揮者。でもご縁がないからスルー。そもそもピアノ協奏曲が入っているときはあえて遅刻して(無意識だと思っていたけれども自信がない)いくことが多いからなあ……

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2012/06/26

新刊のお知らせ

偉大なるヴァイオリニストたち―クライスラーからクレーメルへの系譜―全50人の演奏CD-ROM付き

お手にとってやってくださいませ。
音楽書籍なので街角の小さな本屋さんにはあまり入らないと思います。大きな書店か、あるいはミュージックショップか。さもなければやはりamazon……ってことになりますね。リンクを張っておきます。

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2011/04/29

新刊のお知らせ

朝一で見本が届きました。ものすごく嬉しい。

『子供と魔法~マルタ・アルゲリッチ』音楽之友社→

ご存じのかたはご存じのように、私の翻訳デビューは『パリのレストラン』(ローラン・ベネギ)であり、また『マーチ博士の四人の息子』(ブリジット・オベール)であり、アゴタ・クリストフの『母語と敵語(「昨日」の原型)』でした。最初はともかくフレンチ・ミステリの翻訳を手がけるのがおもしろくてたまらず、それがいつの間にか、フランス映画の源流へとつながっていく娯楽小説、さらにハマっていくうちにヤスミナ・カドラをはじめとする作家たちの言葉が発する「力」に圧倒されるようになり、そういう言葉を日本語に移し替えるという「演奏」の魅力にとっつかまったわけです。

かつての私を知る人からは「どうして音楽系の本を訳さないんですか」、もしくはもっとわかりやすく「音楽系の文筆家になるべきでしょうに」と訊かれることも多かったのですが、端的に(誤解されることを恐れずに)言うと、音楽や演奏家への愛情と尊敬という点にかけては誰にも負けないという自負はあるものの、業界やその周辺に「書き手」としてかかわることには二の足を踏みました……ああ、そのへんのこと、何も言わずにわかってくれた人がいましたっけ。チッコリーニのマネジャーとして来日していた某氏が、どうしてピアノをやめたのかと、そのとき初めて会った私に真正面から問いかけ、こちらが相手を見ての答えを決めるまえに「ああ、わかるよ。音楽は、本気の人間にとってオール・オア・ナッシングだからね」と。虚を突かれたようになり、泣きそうになりました。すぐとなりにチッコリーニが座っていたという、そのオーラの影響もあったかもしれませんが。まったく同じ言葉をクレール・デゼールも言ってくれたけど、あの人に言われてもなんだか軽やかに聞こえてしまうのは、こっちの気持ちの問題か(笑)。まあ、ともかく。

そんな頑なな態度をあらためる機会となってくれたのがこの本。
本の内容や、訳者として書きとめておきたい「こぼれ話」のたぐいは、近日中にまたどこかに書きます。が、まずはこの本を訳す機会を与えてくださり、丁寧に最後まで併走してくださった音楽之友社の編集担当のお二人に心から感謝します。そして、詳細なディスコグラフィをつくってくださった浅里公三さん。さらに、最初のきっかけをつくってくださったサカモトさんにも感謝!

音楽好きは無論のこと、あらゆる人に読んでもらいたい(特に女性)本です。諸事情から、まずは音楽書籍として流通するはずなので、一般書籍のように文芸書の棚に並ぶまでは時間がかかるかもしれません。まずは、じきに開催される別府のアルゲリッチ音楽祭の会場で売られることになります。内容のおもしろさは保証しますので、どうぞ見かけたらお手にとってやってくださいませ。

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2011/04/13

チャリティ

メールでおしゃべりしていて、知人@音楽事務所からリプライ情報。
「(前略)チャリティといえば、JAでも実施します!
お手ごろ価格で、邦人所属アーティストがガラ的に参加します。
もちろんみなボランティア+募金します。
全額被災地へ送ります。
是非お友達にもご案内下さい。」
……ということで、メルマガからそのまま以下に情報を転載。
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~.。.・。♪ ジャパン・アーツぴあ メールマガジン 第144号 ♪。・.。.~

⇒ http://www.japanarts.co.jp/
2011年4月13日
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【急告】
この度の東日本大震災により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ
ます。この度、復興を支援すべく、弊社所属アーティストを中心とした音楽
家の協力でチャリティコンサートを開催することとなりました。出演者は全
員ボランティアで参加し、会場は東京オペラシティコンサートホールのご厚
意により特別にご協力をいただきました。また会場での募金およびコンサー
トの収益金は日本赤十字社を通じて全額被災地に寄付させていただきます。
私たちは時代や国境を越えて人々の魂と寄り添うクラシック音楽が、被災
された方々の心に届きますように、そして励ましとなりますように鎮魂と復
興への祈りをこめて、このコンサート「クラシック・エイド」を実施いたし
ます。


▼音楽に祈りをこめて…
東日本大震災 復興支援チャリティコンサート「クラシック・エイド」
⇒ http://www.japanarts.co.jp/html/2011/charity/index.htm
───────────────────────────────────
[公演日程]
5月18日(水) 19:00開演 東京オペラシティ コンサートホール

[出演]
ピアノ:上原彩子、金子三勇士、清水和音、舘野泉、仲道郁代、練木繁夫、
三舩優子
弦楽器:遠藤真理、木野雅之、木嶋真優、小林美恵、千住真理子、滝千春、
長谷川陽子
管楽器:赤坂達三
オンド・マルトノ:原田節
声楽 :足立さつき、河野克典、坂本朱、佐藤しのぶ、佐藤美枝子、鈴木慶江
錦織健、水口聡、森麻季
指揮 :曽我大介(司会)

[一般発売]
♪4月17日(日) 10:00 チャリティ入場料¥3,000(全席指定)

※プログラムなど詳細は上記ページをご確認下さい。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◆ジャパン・アーツぴあ チケットご購入のご案内はこちら
⇒ http://ent-ja.pia.jp/
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2010/08/26

曲目

コンサートのご案内をいただきました。
これともう一つ、9月26日の《シューマン・ショパンの詩情》という3人のピアニストによるジョイントコンサートのチラシも届いたのですが、まずは曲目を眺めるだけでも心地がいい村上千佳さんのカルラ・ホールでのリサイタルのご案内を転載します。や、記録しておいてあとから思い出して楽しもうという自分の欲求優先のメモってことです。
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村上千佳ピアノリサイタル
~アルファベット・シリーズⅡ 管弦楽曲を中心に~
2010.9.19(日)3:00PM
於カルラ・ホール(小田急線経堂駅から徒歩15分)

デュカ:魔法使いの弟子
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ドリーブ:コッペリア
エルガー:愛の挨拶
ファリャ:アンダルシア幻想曲
フランセ:ダンス賞賛
その他

アルファベットシリーズとあるのは、前回が「ABC」だったので今回は「DEF」で名前が始まる作曲家の曲を集めてみたという意匠だそうです。

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