2015/05/28

チリー・ゴンザレス

オリヴィエ・ベラミのラジオ番組。「パッション・クラシック」の5月26日放送分。→★ここです。

ジョアン・スファールの「ゲンズブールと女たち」で、ピアノを弾いてるゲンズブールの演奏(手じゃなく音だけだそうですが)吹き替えをやっていたんだっけ。なんとなく試聴中>チリー・ゴンザレス。ケベコワだからフランス語。自分のなかでのヨーロッパとアメリカ、クラシックとポップスの葛藤、クラシックにおいて「記念碑的な作品を書かなかったからその名が不当なほど評価されていない」アルカンやブルクミュラーといった作曲家たちへの思い入れを語り、そういった作曲家を凡庸と言いながら、セリーからアカデミズムへ行った「普通の作曲家」については凡庸よりもなお悪い、と切り捨てている。そこらへんの話っぷり、いつも言い慣れてるといった風情。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/10/02

ブザンソン

気候のせいか乾燥のせいか。ともかく昨夜あたりから目のしょぼつきが酷い。これじゃパソコンの画面に向かって仕事をする気にもなれない←言い訳!

ってことで、朝に聴いてしまった音源その1→

以下のメモは聴きながらノートをとったわけでもなく、聴き終わったあと、これを書きながらテキトーに思い出して書きだしているのであくまで自分用の備忘ってことで。

ブザンソンで優勝した垣内悠希さんの本選時の演奏。新曲のジャレル、そしてリヒャルト。ともかく去年優勝した人にくらべて、音色の温かさとかゆったりさ加減&熱さ(場合によっては暑苦しくなるけど)はあまり目立たせず、かといって冷たくさらりと克明に聞かせるというほどのアクの強さでもないけど、ともかく勢いと覇気は伝わってくる。柔軟性……はラジオの音からではよくわからないけど、解説者は生命力が感じられると大絶讚。ともかく、お客さんの盛り上がりもすごいですね。

マリジョーをソリストに迎えてのサンサーンス。こっちは、本選には残ったけど3位(だったか。ともかく1位は大差をつけたとのこと)のギリシャ女性スタマチニが指揮している。そつなくマリジョーの(これまたそつなく、学生時代よりはがっしりと弾くようになったかという程度の、みごとに昔のままの演奏に思える)ピアノに伴奏をつけているけれど、せっかくサンサーンスならではの小粋なしなやかさ(それを活かすのが難しいんだろうが)はあまり前面に出さず、まじめにきっちり、しかも余計なマージンは取らないという印象。

他にも幾つかメモしておきたい音源はたまっているけど、あとでまた追加するってことで。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011/09/26

ダンシング・チャップリン

周防正行監督による作品のブルーレイ商品。本当はロードショーで見たかったのだけれどかなわず、予約してあったブツが届いたのでさっそく鑑賞。

雑用がたてこんでいるので、まずは流し見。
映画そのものについての情報はネット上で幾らでも拾えるから、私的な印象のみメモ。

期待を大きく外すことはない。佳作。ただ、どうも日本の映画やテレビドラマについてこのところ感じることが多い「説明が多すぎる」構成に思えるのはなぜだろう。もしかすると草刈民代さんのダンスから個人的に感じる「テキパキ感」にも通じているのか。そういう個性そのものはキライじゃない。ただ、たとえばプティ本人とのやりとりを撮影した場面で感じられる独特の温度差。ローラン・プティという人を「バレエや音楽を好ましく思っているというごく一般的な日本人が、日本語で理解しようとした」ことで生じる温度差であることは間違いない。

おそらく、何度もフィルムを見なおせば気にならなくなるはずの些細な違和感だけどね。あの映像からどうしてそんなことを感じたのか、その理由を具体的に自分の中で探っておくこと、と脳内メモ。

それはそれとして。
私にとってローラン・プティは、映画「ホワイトナイト(公開時に何回も見た)」よりもまえ、最初の留学先だったマルセイユでのエンターテイメント優先の公演→パリでは特にパトリック・デュポンが踊った舞台などを体験していたせいで、バリシニコフが踊っていた「若者と死」で初めて「え? プティってこういう踊りのほうが本領だったの?」と驚いた記憶が鮮烈。なので、代表的とされるプティ作品へのオマージュを織りこみながら、プティ本人の生の声を聞かせてくれる記録映画として、今作はひじょうにありがたい映画。

▼今朝のBGM→

イブラギモヴァ&ティベルギアン 9月9日の演奏会
曲目はシマノフスキの神話、エルサン(Philippe Hersant)のイン・ブラック、ベートーヴェンのソナタ1番。アンコールはスプリングの終楽章。エルサンはピアノソロでティベルギアンが委嘱した曲らしい。軽くてジャジーなメシアンという印象。モードの使い方はメシアンとかスクリアビンを意識しているのかも。

相変わらず上手い(ピアノが特に)デュオだけど、こっちもなんだか饒舌な印象。あら、そこまで説明したくなっちゃうのね……と。いや、上手いから弾きたくなっちゃうお年頃、なのでしょう。

▼ついでにもうイッコ。→

これはウィークデイに毎日放送している「音盤紹介」の番組。ゲストがダヴィッド・カドゥシュ。彼がデッカレーベル(フランス向け?)で録音したシューマンの3番のソナタについて語っているのが嬉しい。さらに、ちょっと抜粋が流れただけだけど、一緒にアルバムに収録されているピアノ五重奏の冒頭、好演ですね。ショスタコの音盤は愛聴していますが、このシューマンはノーチェックでした。それとグリーグ。アレクサンドラ・スムとの音盤は確か買ってそのまま未開封で積んであったような……見つけて聴かねば。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011/09/25

日曜日

仕事(〆切多数)も溜め、家事も放置プレイ。仕事机のまわりは雑然とし、モノの積みあげ方も脈絡もなく、ともかく早いうちに書類差しと書棚&CDラックを何本か追加導入しないとヤバすぎ。それでなくても、季節の変わり目もあってか諸々の調子もイマイチ不規則……情けない~と自己嫌悪でウツを呼びこむよりは、できるだけ能天気にいくほうが人生の生産性もあがる。もともと、根が単純なオノレだという劣等感もあいまって、油断すると落ちこみやすい気質も自覚しているだけになおさら。おっと、のっけからウダウダと余計なことを連ねてしまいました。

今これを書きながら聴いてる音源→(9月22日放送)

シャトレ劇場からの中継。
曲目は「魔法使いの弟子」「エネスク協奏交響曲作品8」「ドビュッシーのイベリア(映像)」「ボレロ」で、演奏はフランス国立管&ダニエレ・ガッティ。エネスクの曲はチェロの協奏曲というか、ともかくオーケストラでソリスト(チェロ)を囲い込んで、うりゃうりゃ~とばかりに超絶技巧とありえないような音量で「芸/ほとんど闘技ノリ」をさせてそれを鑑賞させるという特殊な曲なのですが、ソリストはハンナ・チャン(장한나)→http://www.emimusic.jp/artist/han-na/
チェロの協奏曲は数が少ないから、こういう「レパートリーの掘り起こし」をきっかけに、どんどんいろんなチェリストが弾いてくれると楽しそうだ、と思える曲。

いつものことながら、幕間にダニエレ・ガッティがブースまで来て解説してくれるのがありがたい。ルーマニアの民族音楽の響きが色濃いのでは?という解説者の質問に「自分は特にそう思ってルーマニア音楽を聴いてはいない」と。ちょうどブカレストのエネスク音楽祭への参加が(演奏会は9月25日)決まっているので、そのプログラムをパリの人たちにお披露目したのだとのこと。ちなみ「魔法使いの弟子」も、まるで若い頃の小澤征爾をもっと軽やかに朗々と歌わせたような、ゆったりめの拍の刻みがとても心地よく、それぞれの楽器の扱いも丁寧な楷書体。けれども決して重くもキツくもならない響きの重ね方が独特。オペラハウスでの仕事はつねに並行して(3か所?)手がけているというダニエレ・ガッティ。10月にはルミューをソリストにした「大地の歌」もパリで演奏する予定とのこと。マゼールへのオマージュ(競演)ということで、歌曲を含めた交響的な作品を披露できるのが楽しみだよ、マーラーチクルスの次にはベートーヴェンチクルス、さらにフランス音楽のシリーズも決まっているそうな。やってることがウィーンフィルやバイロイトでのティーレマンとかぶるような印象もある指揮者だけど、こっちのほうが(ラテンの血を感じさせるせいか)私はなんとなく聴きやすくて楽しくて好きかも……。

ガッティのあとは、オケのメンバーであるラファエル・ペローとミシェル・モラゲスも「楽器を持って顔を出してくれました」と。おお、ペローも私がいま書いたのと同じようなことを言っている。こういう曲がチェロのレパートリーとして定着してくれるとおもしろいかもね、と。様式的にかなりイレギュラーな書かれ方をしていて、ともかく難しい曲であることは一目瞭然。ハンナ・チャンが頑張って好演していたよね、と。

さらに、指揮者としてのガッティについても。ひじょうに細部にこだわる練りあげ方をしていくが、最終的には自然な息づかいだけがそこに聞こえてくるのが素晴らしい、と。

▼昨日の音源メモ。フランス・ミュジク→(9月23日放送)

サル・プレイエルより中継。
フランス放送管(コンマスはスヴェトリン・R)とミュンフン・チョン。
曲目はモーツァルトの協奏曲(第2番。フルート版が一般的だよね)をルルーがソリストのオーボエ版。それとブルックナーの交響曲第6番。

以上も以下も、あくまで自分メモなので乱文御免。
ミュンフンがつい先頃、北朝鮮へ行ったというニュースに触れ、あとは……そうそう、イザベル・ファウストが来月の定期演奏会でのソリストだということと、このオケの最新の音盤がDGから出た「展覧会の絵」であり、それとあわせてオススメしたい音源がパリ・バスティーユでの企画であるシュトラウスの作品4。ん?これはルルーがらみの話かしら。まあいいや。それと、このミュンフンがらみということで「動物の謝肉祭」の映画がイタリアの映画際で賞を獲ったとか。

ルルーのアンコールは夜の女王のアリア。ポール・メイエの「上手いのはわかるがあの音がホントにいいのかしら」と、あくまで好みの問題として学生の頃からずーっとひそかに思っているのと同じように、ルルーのオーボエも上手いのはよくわかるけど、やはりあの音が……ああ、オケのなかでのソロとして考えると凄いのかもしれないね。バスク出身だという奏者に、学生時代に私もよく一緒に弾いてたオーボエ奏者の名前を出してみたら「うん、名前はよく聞く」と言ってくれて、ルルーほどバリバリなんでも吹けるタイプじゃないけど、音の質や音楽性そのものについては自分のパートナー(共演仲間)のほうが好きだけどと思っていた(ラルデもそう言ってたもん)ワタクシ、ともかくちゃんと吹き続けていると知ってホッとしたのであった。

放送管は年明け早々にドゥダメルを客演に迎える話が決まっているとのこと。演奏後にインタビューに答えていたルルーいわく、あとはミッコ・フランク、エラス・カサド、アラン・ギルバート、ハーディングといった若手のエネルギーが今後のパリの音楽シーンを牽引していくだろう、と。いいなあ、楽しそう。

▼諏訪内晶子&ニコラ・アンゲリッシュ→
medici.tvでのライブ映像もあるけど、音質はこっちのほうがずっといい……はず。
諏訪内さん、ベートーヴェンのソナタだと端整で優等生的になりすぎるキライがあったようだけど、こういう濃厚なロマン派および後期ロマン派の曲をサラリと弾き熟すのはみごと。ニコラがシューマンが最高なのとあわせ、ヴァイオリンのほうはシューマン→プロコフィエフ→リヒャルトと、あとになればなるほど硬さがほぐれてよくなっていく。この二人、この曲目の日本での次のツアーは決まっているのかしら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)